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§ 龍王の巫女姫 §
第14章 湯に溶ける甘い蜜

肩に置いていた手が、いつの間にか炎嗣の頭を抱え込んでいる。

駄目だ…頭が回らない

熱い湯に浸かっているせいで、のぼせてしまったのかもしれない。

「…はぁ、ぁッ ぁ…、はぁ」

胸の頂きを吸われるのに合わせて、下腹部からじゅっと溢れた蜜が湯に溶け込む。

その疼きがどうしようもなくて…力の入らない全身が重たくて…

体力を奪われながら、水鈴があげたヨガり声は悲痛ともとれるものだった。


「…は、やぁ…っ アアっ…もう…!」

「…ハァ…、ヂュ‥っ」


炎嗣の髪を弱々しく掻きむしっていた細指が、風呂に入るために軽く結っていた彼の黒髪を乱す。

はらりと落ちた横髪の毛先が水鈴の胸をかすめた。



「ハ…っ、このまま──…お前の中に突き入れれば、どれだけいいだろうな…!!」


「……!? ハァ…え、炎嗣さ…ま」


「お前も欲しいだろう…」


「……ああ…や‥//」


炎嗣に言われて、彼女の意識が湯の中に移る。


互いに下半身にはまだ衣をまとっているが──


「……っ」


彼の脚の上に座らされている彼女には、興奮し硬くなった男の灼熱がありありと感じられた。


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