この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
§ 龍王の巫女姫 §
第15章 白梅の精

馬が鼻面を腕に押し付けてきたので、優しく撫でてやる。

水鈴がこの馬を散策に連れ出すのは二度目だ。

──都で暴走した馬に踏まれそうになった経験が、最初は水鈴を怯えさせていた。

しかしこの子馬は気性も大人しく、人によく懐いている。

水鈴からは恐いという感情がなくなり…今ではこの生き物が可愛くて仕方がなかった。


「ちょっと前まで…することがないなんて普通だったの」

毛並みをとかしながら心のうちを話していく。


「朝、起きたら…掃除をするの。御神木の落ち葉を集めて、その後はひとりで朝ごはんを食べたわ」

朝餉を運んでくる村人はすぐに帰ってしまっていた。

「湖に水浴みに出掛けて、清水を汲んで帰ったら…御祈りの時間。それが終わったら長老に渡された本を読んだりしてね。あ、あと、薬草がなくなったら山に入ったり」

それが日課だった。

午後になるとひっきりなしに訪ねて来る村の人々が、とても待ち遠しかったのを覚えている、


/567ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ