この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
§ 龍王の巫女姫 §
第17章 氷の中の乙女

花仙はいつもの柔らかな声で答えた。

「偶然…で御座います、陛下。水鈴様がここ桃源郷におられるなど、思ってもいませんでした」

「…では質問を変える。水鈴に何をした?」

「それは…」


本質をつく彼の問いに、花仙は口ごもった。



「──…真実を話しました」


「…真実とは、村での事か」


「そうです」


「……」


「…思った通り、陛下は真相を水鈴様に伝えておられなかった」


「……ふん」


伝えられるわけがない
村人を殺したのは、お前を抱いて逃げた男だと。

全てを失った水鈴に…。


「村人を殺したのは、お前の愛する男であると…──そんな真実を伝えてどうなる? 」

「……っ」

「絶望を与えるだけだ」

「貴方まで可笑しなことを仰る…!」


《愛する男》と名指された張本人は、苦い顔で炎嗣を見返した。



/567ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ