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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第3章 始動!


「……あのね。僕らの村はね、僕が生まれる前からあったんだ‥」


「・・・・


そりゃそうだろ?」


マークは5才‥


「‥‥ぇーとぇっと‥

僕が生まれるずっとず―――っと前からあったんだよっ」


「‥‥」

‥なんか、前ふりが長そうだな


ルイスは思った‥


だが、頭のいいマークはその後淡々と物語りを語り始める。

昔、ワクワクしながら長の家で何度も何度も読み返した厚い本の数々を‥
長でさえもとうに忘れてしまった逸話を、読めない文字を一生懸命長に習いながらマークは頭に詰め込んでいた‥‥‥




§§

遥か昔、古(いにしえ)の物語り――――

まだこの世が天も地もなくひとつだったころ‥

まだ、神しか存在しえなかった頃の話し―――
その頃、この世はオリュンポスの園と呼ばれていた。
何もない真っ白な世界、真っ白な風景‥‥

そこで暮らしていた一人の神は思い描く‥
“ここはこんな色だったらどうなるだろう?”

彼は創造の神だった‥

真っ白な世界に飽きてしまった神は世界に色を塗り始めた‥
それが最初にできた天と地の境目の色だった。
何もない黒い大地は住みにくいと神々は白い天界に移り住んだ。



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