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高嶺の花は惨(むご)く手折られる
第4章 屈辱と恥辱の6月
次いで両手をつき、歯ぎしりしながら頭を下げた。

「い、今までの…」

「声が小さい!本当に反省しているのか?」

「今までのご無礼お許しください!」

麗華は血を吐くような思いで叫んだ。


「…口先だけなら何とでも言える。もっと誠意を見せていただけませんかねぇ、高嶺先生」

「誠意?」

「今さらカマトトぶらないでくださいよ、お互い大人なんですから分かるでしょう?」


絡みつくような視線と粘りけのある声に鳥肌がたつ。
こうなるのではないかと予想はしていたが、出来れば杞憂であって欲しかった。



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