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高嶺の花は惨(むご)く手折られる
第4章 屈辱と恥辱の6月
「我慢はカラダに毒ですよ、ほら、快楽に身を任せてごらんなさい」

(感じてない、私は感じてなんかない…!)

目を固く閉じて思うのは愛しい人の笑顔。

(私が感じるのは彼だけなんだから…)

菅野の長い指とはまるで違う芋虫のような太い指でカラダをまさぐられながら、麗華は必死で自分に言い聞かせる。

(セックスは愛の儀式よ、こんな性欲丸出しの汚ならしい行為はセックスじゃない。私は絶対にイッたりしない―――…!)




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