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高嶺の花は惨(むご)く手折られる
第5章 生け贄の7月
「先生お願いします…それだけは許してください」

理彩は顔を両手で覆って泣き出した。

「前回一緒に補習を受けた二人は平均点以上だったそうじゃないか。自分の勉強不足を棚に上げて被害者面するなよ、坂下」

萩尾は彼女の後ろに回り込み、両手を左右の肩に置いて圧力をかける。




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