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高嶺の花は惨(むご)く手折られる
第2章 4月は運命の出遭い
言動に問題はあってもその高い能力は疑いようもなく見習うべきところは多いはずで、四月末の歓送迎会で直属の上司といえる萩尾に酌を求められれば麗華も従わざるをえない。

「おや、高嶺先生、ご自分のグラスはお持ちにならなかったんですかな?では…ぷはーッ!さぁさぁ、返杯返杯」

麗華に注がせたビールを一気に飲み干し、空いたグラスと彼女の持つビール瓶を強引に交換する。




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