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第6章 微かな希望の夏休み

「悪いな…麗華さん。本来なら計と別れて、奴のことは気にせず学園から逃げろと言わにゃいかんのだが…そうしたら儂との縁も切れちまう、それが辛いんだ」

中年男の切なげな表情に麗華の胸は高鳴る。
婚約者の父親だというのに…


「あんたと離れたくないのは儂なんだ。息子より早く儂があんたと出会っていたら…！」

「いけません、そんなこと言わないでください、お義父さん…」