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忘れられない指
第6章 先が見えない・・
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シークレットの前で、足は止まった。
やっぱり入ろう・・
今まで通り、明るい笑顔でただいまって、入っていこう。
孝明と顔を合わせても、普段通りに振るまおう・・
ガラン・・
カウベルを鳴らしてドアを開ける。
いちばん最初に目を合わせたのはもちろん、マスターだ。
優しい瞳が迎え入れてくれる。
「いらっしゃい!2週間来ないと心配しちゃうよ、なんかあったのかなって」
おだやかな髭面が安心したことを、私自身も確認できた。
「今日は遅かったじゃん」
マスターにばかり気をとられえていたが、
カウンターには凌空と史彦が座っていた。
「凌空さん、史彦さん、この前はありがとう。とっても楽しかったよ」
あの時、お礼を言ったけどこの2人ったら
たぶん眠ってしまって聞いていなかっただろうと、あらためてお礼を言った。
「孝明と2人で先に帰っちゃったの?ひでぇよぉ、オレのこと置いていっちゃってさぁ」
やっぱり入ろう・・
今まで通り、明るい笑顔でただいまって、入っていこう。
孝明と顔を合わせても、普段通りに振るまおう・・
ガラン・・
カウベルを鳴らしてドアを開ける。
いちばん最初に目を合わせたのはもちろん、マスターだ。
優しい瞳が迎え入れてくれる。
「いらっしゃい!2週間来ないと心配しちゃうよ、なんかあったのかなって」
おだやかな髭面が安心したことを、私自身も確認できた。
「今日は遅かったじゃん」
マスターにばかり気をとられえていたが、
カウンターには凌空と史彦が座っていた。
「凌空さん、史彦さん、この前はありがとう。とっても楽しかったよ」
あの時、お礼を言ったけどこの2人ったら
たぶん眠ってしまって聞いていなかっただろうと、あらためてお礼を言った。
「孝明と2人で先に帰っちゃったの?ひでぇよぉ、オレのこと置いていっちゃってさぁ」
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