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忘れられない指
第8章 確かめたい、互いの心・・
「どうしたらいい?私が凌空さんと付き合ったらどうする?
 別に何とも思わない?
 それとも一度寝たくらいじゃ特別な気持ちなんか持てない?
 私・・まだわかんない、凌空さんの事好きかどうか、
 孝明さんの事も・・好きかどうか、まだわかんないよ!
 ねぇ、どうしたらいい?どうすればいいの?」

完全に気持ちはとっ散らかっている。
支離滅裂で、なにを言いたいのか自分でもわからなくなっている。
一番肝心な事、それは・・いったいなんだろう・・・・?


「・・で、オレにどうしてほしいの?」

冷ややかな声だった。
瞳はもっと、冷たかった。
意地悪とか軽蔑とか、そういうんじゃない。とにかく、表情を見せない・・・

「・・そうだったんだ、凌空と・・
 あいつ、咲ちゃんのこと出会った頃からいいなぁって言ってたから」

やっぱり、知ってたんだ。
凌空が私をどう思っているかを。

じゃああの時も知ってて・・・?
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