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第2章 ChaosHero.1

『グラビス』
彼女がホストたちに手をかざして呟いた。するとホスト達に２００Ｇの重力がかかる。
「うごぉぉぉ」
バキッ
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」
１人のホストの骨がメキメキと軋むと重力に耐え切れず折れてしまったのだ。

すぐに、ケツ持ちのヤクザが室内に駆け込んできた。
「なんだコリャあ!?」
ヤクザは全部で５人。
パンッパンッパンッ
すぐにカオスは彼らに発砲する。
「がはぁぁ、撃ってきやがったなんだあの野朗は!?」
「その弾丸には、肺を死滅させる毒が入っている。あと１０分もしない内に窒息死する。死亡確定の執行猶予をやるから家族に電話でもするんだな」
「こんにゃろぉぉぉぉ!!」
ヤクザは一斉にカオスとナイトメア発砲するが、カオスのコートは対弾になっており拳銃の弾を弾き返してしまう。ナイトメアは羽をバリアーのようにして弾丸を防いだ。
『殺しちゃう』
ナイトメアが言い放つと、カオスは
「ホストからは金を請求するから、まだ殺すな」
『あいつらだけ殺す。アスピレイト』
ナイトメアはガッツポーズのように拳を握り締めた。その拳から赤い瘴気が漂うとヤクザたちの身体から血が吸引されていく。手を触れずに血を吸い取られているのだ。
「死ぬ寸前で止めろ！窒息で殺さなきゃ弾丸がもったいない」

ホスト達は全身の骨をバラバラにされてしまった。痛みのうめき声が室内が地獄のようだ。
「……話に出てきていない。たくみつーのとたー君って野朗は殺すけど、他のヤツは生き返らせてやっから５０００万用意しろ」
カオスは拳銃のディスプレイを操作すると〈ヒールセットアップ完了〉と電子音のような声が拳銃から発された。
「この弾丸で体は回復できる」

-銀行前-
他の三人はたくみとたー君の貯金をおろし、自身の財産をなげうって５０００万を工面しカオスの待つ車両に向かった。
「ホストって貯めてんだな～」
カオスはそう言うと金を受け取り、拳銃をホストに向けた。
「かわいそうだから、命は取らない。でも、依頼者にお前らが復讐しないとも限らないから失明させて耳も聞こえなくして、しゃべれなくして腕と足も切断する。それでいいな」