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Love Emotion
第4章 インシデント
玄関の鍵を閉めた所で、隣の三号室のドアから森山君が出てくるのが見えた。
「あ、三崎さん。こんにちは」
軽く頭を下げた森山君が愛想良く笑う。
「こんにちは…」
きっと私の顔はぎこちない笑顔が張り付いているのだろう。
口の端が上手く上がらないのが自分でも判る。
森山君に変だと思われる前に離れなくちゃ。
私は「それじゃ」と足早にアパートから離れた。
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