この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
MY GIRL
第11章 それぞれの過去
そこで言葉を止め、ため息を吐く涼太。

…酷すぎて何も言えなかった。

え…待て。

俺、何かのドキュメンタリー映画のあらすじ話されたんだよな?

「…残念ながら全てほんとの話です」

自嘲気味に笑う涼太から目を離せない。

「う…そだろ、そんな…」

「俺も嘘だったらなーって思うよ」

あっけらかんとしてる涼太。

何でそんな、

「泣くだけ泣いて、乗り越えたんだ。ほんと吐き気する位可愛がって貰ったしな、ばあちゃんとじいちゃんに」

笑えんだよ…

「強いな…」

「…強くねぇと今頃死んでる」

「凄ぇよお前…」

「だから大樹と気が合うんだよ、女嫌いって所もそうだけど」

…確かに。

それに、他の3年生と比べて涼太と高宮先輩は、何つーか…色々オーラが違うな、と思った。

考え方も大人っぽいし落ち着いてるし、2人共身長が高いのもあるだろうけど全然高校生に見えない。

「…でも、好きな女を傷付けてしまった。それはマジで最悪最低だよ、美咲は何も関係ねぇのに…」

…何も言えなかった。

「抱いてる時少しだけ…美咲を小百合に重ねてしまったんだ。…美咲、フェラトラウマになってねぇかな…」

「…、どうだろうな、かなり辛そうだったからな…」

美咲の小さな口にモノを最奥まで突っ込み、泣いて抵抗されても暫く離さなかった涼太。

美咲はかなり激しく咳き込んで横たわっていた。

…あの口で、高宮先輩のもしてたんだろうか。

「…ごめん」

「…あ?何でお前が謝んだよ」

「そんな話させて…」

自嘲気味に笑う涼太。

「ほんと後悔してんだ。何であんな事したんだ、って。でも本当に好きだった。この子が彼女ならどんだけ学校楽しいんだろ、って…」

涼太がそう言って空を見上げると、予鈴のチャイムが鳴った。

「…戻るか。美咲に言っといてな」

「…うん」

先に屋上を出る涼太の後ろ姿を眺める。

そんな過去があったなんて…

ぼんやりしながら教室に戻り、ころころと表情を変えながら友達と話す美咲を見つめる。

あの可愛い笑顔の裏には、辛い過去が隠れてる。

涼太の綺麗な顔の裏にも、辛い過去がある。

でも表に出さずに、毎日頑張ってる。

2人共…強いな。


/245ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ