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MY GIRL
第12章 遠距離
泣いてるあたしに気付いたのか、唇を離して顔を覗き込んでくる大樹。

「美咲…?」

「…っ」

ボロボロと涙を零すあたしに、焦ったように涙を拭ってくれる大樹。

「美咲、どうした…何で泣いてる?」

「っ…、ううん…大好きだなって、思って…」

「っ…」

あたしの言葉に目を見開く大樹。

「俺だって。大好きだよ」

額にキスされ、見つめ合って微笑んだ。

「…あー、クソ…煽られた。暫く離さねぇぞ…蓮が帰ってきたとしても離してやれねぇ」

「大丈夫だよ…蓮もこの前彼女さん連れてきててね、そういう事してる声聞こえてきたの…」

「ならお互い様だな?」

「うんっ…」

再びあたしの額にキスを落とし、じっくりと体を愛撫してくれる大樹。

もう十分高められた体。

大樹がほしいと…強く願ってる。

だから、早く…

「大樹…」

「ん…?」

「抱いて…」

…あっ、目の色が変わった。

激しくされる時の目。

捕食者の…目。

「…あー、もう無理。いただきます…」

ゆっくり重なってきた体。

内部を埋め尽くされたモノの余りの大きさと熱さに、入れられただけでイッてしまう。

「あぁ…っ!んん…」

激しく揺さぶられ始めて、あたしは快感の渦に巻き込まれた。






蓮SIDE


「…はぁ」

部活を終え、帰路につく。

ミュージックプレイヤーを弄りながら、朝の姉の様子を振り返る。

あの様子だと今日、大樹さん帰って来るんだろうな…

朝からにこにこと可愛らしい笑顔を振りまき、楽しそうに鼻歌を歌いながら何やら準備していた我が姉、美咲。

自慢ではな…自慢だが、うちの姉は今まで見てきた女の中で一番…ダントツに可愛い。

見た目は勿論、中身も。

昔から男女問わずの人気者で、俺の学年の男も殆ど狙ってたんじゃねぇか。

だから、弟の俺に取り入ろうとする男も少なくなく、紹介してだの連絡先教えてだのの類の言葉…これまで何回言われたかな。

一度、信用出来ると思った男を家に連れてきた事があった。

しかし、俺が部屋を離れてる隙に姉の部屋に忍び込み押し倒してやがったから、殴って追い返した。


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