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MY GIRL
第20章 波乱いっぱい入学式
…と、蒼汰の顔が真っ赤になった。

「なっ…!?何で分かっ…」

「っははは!ビンゴ!?ヤバい今日一番のツボ!何かもう尊敬っ」

そう言いながら爆笑してる2人と、耳まで真っ赤になってる蒼汰。

うーん…よく分かんないけど、仲良くなったんだね?この3人。

よかった…

蒼汰がムキになって2人に掴み掛かってじゃれつき?始めた3人。

ぽつんと残されたあたしは、ハッと気付いてポケットからスマホを取り出す。

「あっ…!」

大樹から不在着信24回も来てた!

急いで大樹に掛けると、1コールも経たない内に大樹の声が届いた。

「…美咲、今どこ…」

「あっ大樹!ごめんね電話気付かなくて…まだキャンパスの中にいるの!今から行くからっ」

「なるべく早くな…」

「う、うん。大樹はどこにいるの?」

「正門の前…」

「分かった。すぐに行くねっ」

電話を切って3人の方を向くと、3人共あたしを見つめていて。

「今の…彼氏?」

そう聞いてきた翔平に笑顔で頷いた。

「うん!今からデートなんだぁ。彼氏待っててくれてるからあたし行くね!ありがと、翔平と健くん。これからよろしくねっ!蒼汰もまた明日ね〜」

そう手を振って歩き出すと、蒼汰が隣に並ぶ。

「俺も大樹さんに挨拶しよっかな」

「へ?朝あたし達の部屋に来てしてたじゃんかっ」

「…、いいんだよ!美咲1人にしたら危ねぇもん、俺も大樹さんの所まで一緒に行く」

「危ない?何がー?」

「…辞書で危ないの意味でも調べろ」

「えっ!?意味分かんないっ」

「だから調べろって」

「そういう意味じゃなくて!あたし危ない人間じゃないもんっ」

そう言うと、わざとらしくため息を吐く蒼汰。

「にっぶ…。いいや、もう」

「何がいいの?」

「…大樹さん待ってんだろ?黙って走れ、美咲」

「わっ…」

そう小さく呟いた蒼汰が、あたしの腰に手を回して走る速度を速める。

すると、後ろから翔平と健くんの話し声が聞こえた。

「な、ありがとだって。超可愛かった…勃ちかけた」

「嘘吐け、言葉で勃つってどういう事だよ童貞かよ。でも確かに可愛かったな」

「いいなぁ美咲ちゃんの彼氏。こーんな可愛い子と付き合えて。俺が先に出会ってたかった〜」

「先に出会ってたとしてもお前みたいなやつ絶対相手にされないだろ」


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