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MY GIRL
第21章 新しい仲間達
「…ねぇ健、三途の川でも渡っててくれない?」

「え〜それ遠回しに死ねって言われてるよね?」

「何だ気付いてたの?じゃあはっきり言うわ死ね」

「…ちょ。怖ぇよ麻友〜」

…こいつら芸人なったら売れるんじゃね?

腕の関節を回しながら立ち上がり、ため息を吐いてソファーに座る。

「…あれ?蒼汰…美咲ちゃん一途だったら童貞かと思ってたのに」

そう言う健をちらりと見る。

「…俺の童貞卒業、美咲だもん」

「…は?」

俺の言葉に2人でハモって見つめてくる翔と健と、全く展開が読めていない麻友ちゃん。

「…え?付き合ってたん?」

「いや。今から話す」

漸く本題に入んのか…まあいいけど。

「麻友ちゃんって今日、美咲見た?」

「…え?あたしぎりぎりに来てバイトあったからそっこー帰ったから、同期の子殆ど見てない…」

言いつつ翔を睨んで、翔がにこにこと麻友ちゃんを見つめる。

…ヤった後来たってか。

「何…蒼汰、それが何か関係あんの?」

「いや、別にないけど…お前らには聞かせる気でいるけど、俺を背負い投げしたからな麻友ちゃん…」

「…は?何…あんたあたしに幼児体型だのチビだの失礼発言連発した事は都合よく無視するんだ?」

「げ…、え…っと」

いきなりあんた呼びかよこの女…

「心まで童貞な男に遠慮される程あたしは落ちぶれてないわよ」

…あぁ!?

「…んだと、…クソチビ」

「何…何つった今。クソチビつった!?死ね童貞!」

「だから童貞じゃねっつのクソチビ!」

「クソチビ言うな!女の子のデリケートな悩みも分かんない男が非童貞なんて100年早いわ」

「あん?訳分からん事言うなよ、女の気持ちなんて分かる方が凄ぇだろ!」

「だーから分かんないあんたは童貞だって言ってんの」

「チッ…はっ倒すぞクソチビ」

「はんっ、やれるもんなら?言っとくけどあたし、空手段持ちだからね。あんたを背負い投げするのなんて朝飯前なのよ」

怖ぇ…人って見かけによらねぇな。

「ね、2人共…仲良くなってくれるのは嬉しいけど、その辺にしとこうか」

「仲良くなってない!」

麻友ちゃんとハモってお互いを睨む俺達をクスクスと笑いながら見てくる2人。


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