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MY GIRL
第21章 新しい仲間達
「あはは何言ってんの麻友、誰がいてもいつも言ってんじゃん」

「…っ、そっ…そうだけど!健は空気になってるけど見てよこいつ!童貞だからガン見してるっ」

「だから童貞じゃねっつの!」

「うるさいから童貞…」

そう呟かれて、舌打ちしてそっぽを向く。

「んんっ」

と声がして顔を上げると、翔と麻友ちゃんが濃厚なキスを交わしてて。

目を逸らしながらため息を吐いた。

…何しに来たんだっけ、俺。

美咲の過去を話しに来たんだよな…

童貞だの何だの言われる為にここ来た訳じゃねぇんだけど…

「俺、帰るわ」

そう言おうと口を開いた時。

「ねぇ翔平…」

ゆったりとした、でもやけに頭に響く声が聞こえた。

健…?今の。

…え?

キスを交わしてた2人は、チュッとリップ音をたてて唇を離す。

「俺さ…美咲ちゃんの過去の話聞く為にここに来た訳。お前らのラブラブっぷりを見に来た訳じゃねぇの…。いちゃいちゃすんならさ、俺ら帰ってからにしてくんない?すっげぇ、目障り…」

…あの、健さん…

怖いです。

結構どん引きしてる俺に対して

「はいはい」

と軽く返事してソファーに座る2人を見て、慣れてんだな、と感じる。

それにしても凄ぇ変わり様だな…二重人格じゃん。

「蒼汰ぁ、聞かせてーっ」

おい切り替え早ぇな!

だけどやっと目的に戻ったな。

「美咲は、…」

俺は、今まで俺や美咲、大樹さんにあった事を全て3人に話した。





゚・*:.。.*.:*・゚.:*・゚*


話し終えて3人を見渡すと、3人共同じ顔をしていて。

「…あたし、その美咲ちゃんて子まだ見た事ないけど…凄いね。強い子だね」

「え、俺らみたいなのと仲良くなってよかったの?つーか凄すぎて頭の整理つかねぇや…」

そう言う麻友ちゃんと翔を一瞥して俯く。

…あ、健…

顔を上げて健を見ると、切ない表情を浮かべていて。

「俺なんて最初から相手にされる訳ねぇじゃん…。なのに何やってんだよ初対面で…」

あぁ…こいつらは、認めてくれる側の人間なのか。

まぁ理解してくれなさそうな、認めてくれなさそうな人間には話す気はねぇが。

「…でも」

麻友ちゃんの言葉に顔を上げると、俺を睨み付けていて。


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