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MY GIRL
第21章 新しい仲間達
「…何だよ」

「美咲ちゃんて子も凄いけど、あんたも凄かったよ。…レイプした事を除けばね!」

「あっそれ俺も思った」

「だから不本意って言ったんだ。…え?待って…2回目って故意にやってるじゃん。最低!やっぱ童貞っ」

「ちょっ…酷ぇな麻友ちゃん!」

「黙れ童貞!汚い汚い汚い…」

「っ、麻友ちゃん…心折れるから勘弁…」

「じゃあもっと言ってやる!童貞ー!レイプ魔ぁあ」

「レイプ魔〜」

麻友ちゃんに続き健と翔も叫び出す。

全く遠慮のない言葉に、膝に顔をうずめた。

「…、」

話すんじゃなかったかな…

でも、一頻り騒いだ後、翔の優しい声が耳に届いた。

「うーん…でもさ、蒼汰」

顔を上げずに続きを待つ。

「それでもやっぱ凄ぇよお前…絶対真似出来ねぇよ、そんな事。ずっと片思いし続けて、美咲ちゃんの痛みも苦しみも全部受け止めてさ?美咲ちゃんの事守ってんだもん。凄ぇ…凄ぇって蒼汰。ただもんじゃねぇわ」

あぁ、

「美咲ちゃんの為に今までの人生殆ど捧げてきたって事だろ?何があっても美咲ちゃんの笑顔守り続けたって事だろ?中々出来る事じゃねぇよ、かっこいいよ。蒼汰」

俺は…

誰かに認めて貰いたかったんだな…

前言撤回。

やっぱり、こいつらに話してよかった。

「…っ」

ホッとすると、涙が溢れてきた。

拳を握り締めて唇噛み、止めどない涙を流す。

「え、泣いてんの蒼汰」

「おーい、泣くなよ蒼汰〜」

「美咲ちゃんの事でしか泣けないんだっけ?」

美咲。

こいつらは美咲を傷付けない…会っても害のないやつらだ。

男友達を作る事に今でも怯えてるお前を安心させてくれる女の子もいる。

「蒼汰…、泣きたいだけ泣け。ただ大泣きはやめてね?近所迷惑だから」

「ん…蒼汰の印象変わったね、やっぱり凄ぇいい男。やー…、美咲ちゃんと高宮さんカップルまた見たいわぁ」

「それでもやっぱり根は童貞だねあんた」

そう口々に言われながらも声は優しくて。

「うっせぇな…」

溜まってたものを吐き出すように、静かに泣いた。

まだ、会って間もないのに。

俺らの関係は大学を卒業しても続いてくんだろうな。

そう思えるやつらと出会ったよ、美咲。


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