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先生、早く縛って
第19章 魔の呼び出し

なんとなく……嫌な予感がする。

「……里美ちゃん、ありがと。沙也加ちゃんと約束してたの忘れてたっ……ごめんね、先帰ってて? 沙也加ちゃん、行こう」

二人は心配そうに見ていたけど……私は沙也加ちゃんの後を付いて歩いた。

沙也加ちゃんが向かったのは屋上で、着いてから振り返ったその顔は予想に反してニッコリと笑っていた。

「結衣、昨日……見たよ? お似合いじゃない? ……私、応援するよ?」

昨日……一緒にいるところを見られたんだ!
いつ、見られたんだろう……何をしてる時に……

「えっと……お似合いって……あの、先生とはたまたま会っただけで付き合ってる訳じゃ……」

すると、沙也加ちゃんの笑顔がスッと消えて……私のことを正面から見据えた。

「やっぱりあんただったんだ。誰なのかは確証が無かったの。浴衣姿だったし? っていうか私……先生なんて単語全く出してないんだけど」

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