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第19章 魔の呼び出し

「うっとしい奴らが来た……じゃあ、よろしくね」

そう言って沙也加ちゃんが意地悪な微笑みを浮かべる。
さっきまであんなに悲しそうに涙を浮かべていた、その同じ顔に……

どうして、こんなことになってしまったんだろう。

さらに、その可愛らしい顔が私の耳元にすっと近づき囁いた。

「ねぇ……いいこと教えてあげる。あいつの特別な人……私、知ってるんだ」

特別な……人？

「お姉ちゃんの同級生で、凛さんっていうの。あいつの幼馴染で……ものすごい綺麗な人。顔もスタイルもモデル並みの……結衣とは比べものにならないくらいめちゃくちゃ綺麗な人。だから……結衣のことなんて遊びに決まってるんだから！」

……私の中で色々なものが重なった。

幼馴染で、石塚さんと三人でお祭りに行っていたのは……