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先生、早く縛って
第20章 あなたのために……

「先生、私……」

喉が、カラカラだ。

「先生、私、あの……愛奴を……愛奴を辞めたいんです!」

必死の形相の私を見て、先生はプッと笑う。

「何か気に入らないことでもあったのか? それとも……またお仕置きが欲しくなったのか?」

先生、全然信じてない……

胸が。

胸が張り裂けそうだよ先生。

はっきり、言わないと。
がんばって、絶対に泣かないようにして……

「昨日……やっぱりSMって怖いと思いました。すごく怖くて……それにすごく嫌で。なのに、先生が怖くて何も言えなかったっ!」

あぁ、言っちゃった……
私は愛奴なんだから、SMが嫌いって言えば……そこで失格だよね?

本当はそんなこと全く思ってなかったけど……
これでいいんだよね?

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