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先生、早く縛って
第5章 絡みつく首輪

前に私が雑誌の存在に気付いてると知った時だって、お兄ちゃんはすごく焦って必死で口止めをしていたし……

でもそれは真琴さん側から見ても同じかもしれなくて。男と女って……そして、セックスって……難しいな。

そんな柄にもないことを考えていると、ベッドの上に放り出していたスマホのバイブが鳴った。

「ひゃんっ! ……びっくりしたぁ」

オナニーの真っ最中だったこともあって、息をひそめてバイブがおさまるのを待つけど、ずっとブブブブ鳴り続けている。

電話? ……いつもメールばかりで、私に電話が掛かってくることなどほとんどないのに。

仕方なくティッシュで指を拭き、スマホを取り上げると♡せんせい♡の文字が浮かび上がっていた。

「はいっ! もしもし! ごめんなさい!」

「……何してたんだ?」

先生の低い声……受話器越しに初めて聞いたけど、なんかさらに低くて渋く感じる……

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