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秘蜜に濡れて
第8章 魔法をかけるから
「俺の前では隠さないで、全部見せて?」

「恥ずかし…の…」

膝立になっているあいりを、今度はソファに倒すと、パジャマのズボンを脱がせた。

ぎゅっと目を瞑るあいりの頬にキスをする。

「ここ狭いから、ベッドにいこう」

「きゃぁ!」

撥春はあいりを抱き上げる。

思いがけないお姫様抱っこに頬が緩む。

「腕、首に回して?」

言う通りにすると、肌が密着した。

経験の少ないあいりを自分の言うように仕立て上げていく。

なんて淫美な行為なのだろう。

何も知らないあいりとのそれは背徳感さえ覚えるほど、甘く溺れるに十分だった。

ぎしっと二人分の重さにベッドが軋んだ。

キスを繰り返しながら、唇が首筋、鎖骨、胸、お腹へと降りていく。

「…ん……っは……ん…ぁ…」

もじもじと脚を擦り合わせる。

さっきの大胆な行為とは裏腹に恥ずかしそうに目を伏せるあいりのギャップ。

「…ったく…本気でヤバいわ…」

撥春は溜息混じりに微笑んだ。





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