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幽霊は勃起する
第2章 幽霊は勃起する
 奴はロフトにいた。

 内観の時から、奴のことはハッキリ見えていた。

 私と同レベルで地味な、冴えない顔した、頬にぽつぽつと赤いニキビの目立つ、それでいて服装だけは上下赤のTシャツ半パンという、ニキビとリンクしたコーデ。
 いや、冷静に考えて、目立たせるところ間違えてるだろとツッコミたくなるイデタチ。


 そんなんで、卑屈に体育座りして、そっちが幽霊でも見ているような恐れ切った顔で、私を見上げていた。


 直感でコイツが自殺した大学生だなと分かった。


 だって、足の指先、ちょっと透けてたし。

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