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ジェミニの檻
第12章 優しさの使い方
さっきまでの意地悪な志貴はもう何処にも居なくて、目の前のその人は縋るような淋しい瞳で見返してくる。

「答えて、六花、俺のことキライ?」

その質問の仕方は狡い。

「…嫌いじゃ…ない、よ…」

「じゃあ、好き?」

「…っ!好きじゃ、ない…」

「ウソつき、もういい、身体に聞くから」

両手で頬を包まれた次の瞬間には唇が塞がれていた。

ぬるっと温かい舌が割り込んで来て、六花の舌を追い回し絡め取ると吸い上げた。

ちゅくちゅくと唇の端から溢れる水淫の音に、六花は志貴のシャツを掴む。

息苦しさに口を開いて酸素を求めると、より深く志貴の舌が口腔を嬲り回す。

「志、貴ぃ…るし…」

ガクガクと腰から力が抜けてしまう。

崩れ落ちていく六花を渦を巻くカーテンの上に押し倒すと、頬を離れた左手は胸をまさぐり、右手は太腿をなぞり上げていく。

「…ぁあっ…ふぁ…」

志貴の指先が秘芽を捉える。

くりくりと優しく強く転がしながら、包皮を剥いてやる。

「あっ、やあっ…」

中指で秘唇から溢れている蜜を掬い、秘芽にまぶすと、ぐにゅぐにゅと捏ね回す。

「あっ、ああっ…やあんっ…はっ、ああっ…」

ぴくんぴくんと脚が震える。
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