この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ジェミニの檻
第13章 noreason
トントンと階段を下りてくる志貴。

「こ、ないでよ…」

「拒否権なんてあると思ってんの?」

ぐっと腕を掴まれると、何処かへ向かって歩き出す。

「志貴?どこ行くの?」

「…信じてないだろ?」

「何を?」

「お前のこと好きだって言ったの」

くっと喉が詰まる。

「志貴…佳織さんの肩も抱いてたじゃん、私じゃなくても笑うじゃない、私の、何処が…由岐くんへの当てつけじゃないの?」

「由岐なんかよりずっと前から俺はお前を知ってんだよ」

志貴は理科室の準備室へと六花を押し込むと後手で鍵を閉めた。

「嫉妬したんだろ?」

「ちがっ…」

「嫉妬するように仕向けた、由岐の前で俺のことしか考えられなくなるように、ワザとあの人の肩を抱いた」

「な…んで…そんな…」

「…理由が要る?」

窓辺に備えつけられた実験台に暗幕を広げると、志貴はじりじりと六花をそこへと追い詰めていく。

「い、る…何処が好きとか…あるでしょ?」

「全部」

目を丸くする六花。

「な…に、それ…」

実験台に手をついて六花を閉じ込めると、鼻が擦れるほど近くで六花の目をじっと見つめた。

「志、貴…近…いっ…から…」

「煩い」

次の言葉は志貴の口づけに塞がれてしまった。
/198ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ