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官能BL
第2章 見ないで
[アツシ視点]
結構、長い付き合いだからわかる。最近えんちゃんがおかしいこと。
「やっぱアツシの腰細すぎ、もっと食えよ」
とか言って、腰を触ったりするし
「お前の唇っていいよなー…」
とか言うし。
ちょっと反発的になって「どうしたのえんちゃん!エロ親父みたいでいやだ!」
って言ってみたら
「あー、そうなのか?やっぱそうだよなぁ…俺思春期来たのかなぁ…」
えんちゃんは、エロ親父をサラッと認めてしまった。
───
どういうつもりなのか、今日はやけにボディタッチが多い。
まだ部室には3年の俺とえんちゃんだけだった
今回一番ひどかったことは
「…なぁアツシ、ちょっと立って」
「え?うん……え!?何!?何お尻触ってんの!?」
「あー…ちょうどいいな」
お尻を触られたこと。
そこからえんちゃんは、豹変したかのように俺と幼なじみであるきんちゃんを、壊した。
「……アツシ、俺ら付き合ってるよな?」
「ぇえ?…まぁ…そうだね、その言い方誤解を招く気がするけど」
「なら問題ないな、」
「えっ」
えんちゃんは急に、立ち上がって俺の顔を見て、顎を持ち上げた。
そうして、キスをした
ガタッと読みかけの本が閉じて倒れる。訳がわからなかった。唖然として、夢かと思うくらい
事故だったのか、えんちゃんからしたのか、わからないくらい…
「…うん、やっぱいい唇だわ」
そのキスはえんちゃんからだった。
「…え、えんちゃん…本当に…どうしちゃったの…」
「どうもしねーよ、ちょっとアツシ、眼鏡じゃま」
「えっ…?あ…ん、んむっ」
そう言って、眼鏡を取り、またキスをされた。
意外と拒めないのは、彼だからだろうか
(…っちゅ)
部屋にわずかなリップ音が響く。俺はただ、えんちゃんのキスに応えていた。