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白い背中と君の藍
第5章 ローズピンク◇混ざり合う
私を覆う鳥羽さんの身体が数回震え、頭を胸に押し当ててしばらくジッと動かないでいる。

疲れちゃったかな?

私も無造作に床に両腕を左右に投げ出して、ぼんやりと鳥羽さんの頭を眺めていた。

「はぁ……メグ大丈夫?」

鳥羽さんがようやく頭を上げて、私の顔を覗き込む。

色っぽい吐息のような声に、圧迫感がなくなった肉壁がキュッと竦んだ。

「うん、大丈夫だよ?」

何に対して心配されているのか分かってないけど、鳥羽さんが気遣ってくれる気持ちがただ嬉しい。

微笑み返すと鳥羽さんは目を細めて口を一旦結んでから、腰を引き出す。

「抜くね……少しくすぐったいかも」

「え……もう?」

折角繋がったのだから、まだこのまま抱き締めていて欲しいと思ったけど

「中で出したから……薬入れた方が良いから」

鳥羽さんは冷静に処置の話をしてきた。

「そ、そっか……」

鳥羽さんが言っている薬は、私が初めてだから止血するためかと安易に思っていたけど――――

それが避妊用の薬だとは後で認識した。

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