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白い背中と君の藍
第7章 ブラック◆消えて…
肩を落として俯くと、孝秀の両手が私の頬を挟んできた。

「孝秀?」

急にどうしたのかと思ったら

「この部屋……見ちゃったんだね」

そう言って、凄く悲しい顔をしている。

ズッキン――――。

孝秀にこんな顔をさせてしまって、胸が痛んだ。

きっと知られたくなかったことだろうに、私は勝手に暴いてしまったんだ。

孝秀から話してくれるまで、待った方が良かったのに……。

ごめんね……孝秀。

謝ろうと思って口を開きかけると

「メグ、ごめん」

孝秀の方から謝ってきた。

「え……孝秀は悪くない。私が勝手に……」

不意にマキコとの関係が頭を過ってしまい、上手く言葉が選べない。

押し黙った私の肩を孝秀は優しく抱き締めてきて

「出よっか……」

切なく囁いた。

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