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第4章 記憶

ぴちゃり……と、潤みに触れてきた先生の指。


「や────……！」


その感触に、どれだけ私が濡れているかを教えられる。


「……すごいな、ほんと。
彼氏とのときもこんなに？」


そんなこと、今は口にしないでほしい。
それに、こんなに濡れたことなんて今までない。

そんな思いを込めて、でも言葉に出来ずにただ私は首を振る。

指先が動かされ、水音が一際派手に奏でられた。


「やだ……あっ」


ぴちゃぴちゃと鳴らされるそこ。
もうお尻の方まで伝ってるのがわかる。


「下着……ああなるわけだ」


そう独り言のように呟き、突然


「……っやああっ……！」


じゅるっ、と音をたててそこを吸われた。
何度も、何度も。


「い……や……」


先生が、吸ってる。
私のそこから溢れ出るものを。
吸われてる。いや。やだ────。


感情が高ぶる。
目に涙が滲んでくる。


どうしよう。
先生、先生……っ────！


「……や、だあ……」


そんなことされたら、また。
だってどんどん身体が熱くなってくる。
そしたら、また、きっと。


「……ひ……っ……」


唇だけじゃない。
その舌先まで動き出す。
なかに差し込まれたそれは、奥の潤みまで掻き出すような動きで。

くちゅくちゅと動かされる舌先。
じゅるじゅると卑猥な音をたてて吸ってくる唇。

先生からそんなふうにされて、もう頭の中がどうにかなってしまいそうで。