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水蜜桃の刻
第4章 記憶


……不意に離された唇。
先生が深く長い息を吐く。


「きりがないな……」


その、呟き。


「ごめ……なさ……」


ひくひくと、そこは勝手に動く。
まるでさらなる愛撫をねだるように。


「……やらしい身体」


先生がまた呟いて、意地悪そうに片側の口角だけをあげて笑う。
そして、私の方を見て、視線で私を捕らえる。


「う……」


もうたまらなくて、両手で顔を隠した。


どうしてこんなに気持ちいいの。
先生からされると、こんなに。


「……何隠してんの?」


先生が、私に覆い被さるようにして身体を寄せてくる気配。
片手が取られ、露わにさせられた右目。
先生が私を見下ろしてる。
息が苦しい。
左手をずらし、そのまま息を押さえるように口元に当てた。


「まだこれからなんだけど」


先生を見上げながらその言葉に喉を鳴らす私に、ふ……とまた、笑う。

私の右手は掴まれたまま、そこに導かれた。


「……っ、先生っ……!?」



びくん……と、痙攣する身体。


「や……!」


下腹部の茂み。
割れ目の始まるそのあたり。
こりっ、とした硬さを指先に感じた。
そのまま、円を描くように揺らされる。


「あ」


硬くふくらんだその突起を擦るのは私の指。
でも、それを掴んで動かしてるのは先生だ。


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