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よくある恋愛モノ
第7章 変化



美和から出た言葉に、星来は耳を疑う



「あなたって……ほんとに馬鹿ね」



“……こんな雰囲気なんかがいいのか、私は……和泉くんにも似たとこあるけど……特定の相手だけだけど”



「え?」

「まぁでも……ありがとう」



星来は独り言のようにポツリと呟いた



「森継さん?」



美和は星来の内面の変化など知る由もなく、ただ黙ってしまった星来を前にして戸惑っていた



「……美和?」



名前を呼ばれ、顔をあげる



「あ、凪……」

「森継……」



凪は星来に気がつくと、すぐに不快そうな表情を見せた



「ここで何してんだ」

「な、なんでもない、なんでもない!」



美和は苛立ちを隠そうともしない凪に焦り、



「そうだ! せっかくだし、3人でご飯食べない?」



突拍子もないことを提案した



「は?」

「いいでしょ?」



“いや、いいわけが……”



「……私は別に構わないけど」



星来の言葉に、凪はますます目を丸くする



「おい、ちょっと待っ……」

「じゃあ決まりね! で、どっか見つかった?」

「………いや……」



有無を言わさぬ美和の態度に、これは無理だと諦める凪



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