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rena's world story☆h.a.s.r.r.y
第10章 作者自己満企画 *☆* one scene love
side…☆…由宇
隼人の仕事の邪魔は絶対にしない。
付き合った時からそう決めてる。
だから、例え変装したとしても
映画の撮影現場に潜り込むなんてアリエナイ。
……私がそんな大胆なことをするなんて
きっと隼人も夢にも思ってなかったと思う。
「……由、宇?」
……ほらね。
ビックリしてる。
組み立てられたセットの裏で、目を見開く隼人を見上げて
私の心臓は破裂しそうなくらいドキドキしてる。
「由宇、どうして……ここ沖縄だよ?」
「……すごいね、隼人。
私今、帽子かぶってスタッフさんの格好してるのに…」
「俺が由宇に気付かないわけないでしょ。
……このポロシャツ、新鮮すぎて可愛い」
「……!///」
「これってドッキリってやつ?」
周りを見渡す隼人の後ろで
笑いをかみ殺したアンジーがグッと親指を突き上げた。
……完全に面白がってるけど、私は緊張して足が震えちゃってる。
休憩中でも周りはザワザワしてて、多くの関係者が忙しそうに通り過ぎていく。
「……ドッキリじゃなくて
ただの、私のワガママ」
柱の陰に隠れて、震える声を絞り出す。
「……撮影、3週間で終わるって言ったのに。
もう1ヶ月だよ?」
「………!」
「ごめんなさい、分かってる。
他の収録もあるし家に帰ってくる時間は無いって……分かってるの」
「………」
「……ほんと、ごめんなさ…
……!」
言い終わらないうちに、大きな腕が背中に回って
私の体は隼人にぎゅっと包まれた。