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rena's world story★a.n.r.r.y
第11章 片想いの行方 ‐ eternally -

ブツブツ言いながらも、ヒメは細い腕をベッドサイドに伸ばすと

HOMESTARと書かれた球体のスイッチを入れた。


「………」


再び覆いかぶさったヒメの背中に両手を回して、天井を見上げたけど……


「……ヒメ、全然見えない」

「………」

「ま、真っ暗じゃないとダメなんだね……」


窓のウッドブラインドは閉じたままにしてるから、部屋は薄暗いけど

隙間から朝日が射し込んでいるようで、星粒はぼんやり……とも光らなかった。


「……なんだったんだ、今の無駄な中断は」


わざと私の上に体重を乗せたヒメが、げんなりして溜息を漏らす。

その茶色い髪がまだ少しだけ濡れていて、キラキラしていて

……意外と明るかったことに気付いて、思わず頬が緩む。


「……ぷっ/// ごめんね」

「笑うんじゃねぇよ」


吹き出してしまった私の頬を、ヒメがプニッと抓って

……その指に私は自分の指を絡ませた。


「あの時と、同じ気持ちなの」

「……あの時?」

「2年前、ここで初めて抱き合った時……
星に照らされたヒメが、すごく綺麗だった」

「………」


「……今も、すごく綺麗」


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