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rena's world story★a.n.r.r.y
第24章 (中断) 好きになってしまいました
『ユーリさん、お疲れ様です!』
時刻は、日付が変わった深夜0時。
風呂から上がって携帯を見た途端、凄まじい衝撃が俺の全身を貫いて
電話の着信に出たのも、半ば無意識だったけど
フリーズしたままの俺の耳に、千夏の明るい声が響いた。
『さっき送ったメール、見ていただけましたか?♪』
「………」
『豪華な集合写真でしょう?
居酒屋の店員さんに、写メ撮ってもらったんです♡』
「………」
『もう、あたし嬉しくって♪
すっご~~く楽しかったんですよ♡』
……こんな夜中に、すげーハイテンションな彼女。
居酒屋に行ったと本人が証言した通り、酔っ払ってんのは間違いねぇけど……
『あたしの後ろが、ヒカルさんと陽菜ちゃんです♪』
「………」
『あたしの右隣りが、黒髪の蓮さんです♪』
「………」
『あたしの左隣りが、茶髪のヒメさんです♪』
「………」
『煙草を持つ手だけ映ってるのがお兄ちゃんで……
……ってユーリさん、聞こえてますか?』
聞こえてるけど、一言も発せない俺に
千夏は無邪気な声で続けた。
『ユーリさん、 “ 残業で来れなくて ” 本当に残念でした。
今度は皆で飲みましょうね♡』