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第24章 (中断) 好きになってしまいました

………昨夜

千夏から送られてきた、この居酒屋で撮った集合写真。

右腕を全員に向けて伸ばして、披露した俺の携帯の画面を

凝視したまま固まったのが２名。

同時にサッと目を逸らしたのが２名。


「……夏輝、これ知ってた？」

「……いや。
手前で正面向いてたし。
つーか俺、腕しか映ってねぇし」

「あたしも、陽菜ちゃんと並んでバッチリカメラ目線だったから……」


携帯を見つめるヒカルと夏輝の顔が、すっと無表情に変わる。

その冷たい視線を、俺と一緒に後ろの２人に送ると


「……ヒメ、これはセーフだよね？」

「奇遇だな蓮。 俺もそう思った」

「俺達、お酒にとっても弱いから」

「あぁ、この時既に記憶飛んでるよな」


いつも言い合いばかりしている茶髪と黒髪が

お互いを見て、にっこりと微笑んだ。