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あたしの甘い王子さま
第12章 専務と部長とあたし

お久しぶりの重役フロア。
エレベーターを降りるとあたしのへや何個分?って言うくらい広い待合室をかねたスペースがある。


そして、このスペース専属の受付嬢があたしを待っていた。


「瀬上さん、お待ちしておりました。秘書室の猪俣です。専務も、松元部長もお揃いですので........」


「え?あ、はい。すみません........」


「どうぞこちらへ」


「あ、ありがとうございますぅ........」


促されるまま、秘書の猪俣さんについていく。
やっぱり........伯父とはいえ、専務と平社員の差が凄いよね~。
こんな対応....あたしには無理だし、されるのもくすぐったい。


部長と出会ったホテルといい、高級感に包まれるって........。
似合う似合わないの前に、疲れる。






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