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第6章 甘えた君、登場

あたし、そんなに経験ある訳じゃないけれど........そんなこと言われたのも初めてだし、どう返事していいかわかんないよ。


「晶は？」


こっちに話を振られても........困るよぅ。


「あ～きら？」


いつまでも返事に困っていたら、抱き締められる腕が緩んで後ろに倒された。
『キャッ』と声を出したときには横抱きにされたと分かった。


晒されたままの胸が恥ずかしくて、慌てて右側のシャツを引き寄せて腕をクロスさせる。
部長の右腕はあたしの背中を支え、空いた左手はあたしの頭へ。


「晶は........俺に触れられるのは、イヤ？」