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あたしの甘い王子さま
第7章 ライバル君、登場

「晶、準備できたら笹山くんのところに行こうか」


「はい、大丈夫です」


「............」


あれ?
何故、黙る?
ポーチに鏡をしまう手が止まって


「部長?」


首を傾げて呼び掛けて、更には見つめてみても........まだ無言。


リップ、はみ出てないよ。歯にも着いてないし。
そこはちゃんと確認したもん。
だけどさ、ジーッと見てくるのに何にも言わないって........不安になるよ?
もしかして、グロス塗りすぎた?



「部長?笹山さんのところに行くんでしょ?ほら、早くしよ?お昼、食べられなくなるよ」


部長の顔の前で手をヒラヒラさせる。
あんなに激しいキスしておいて、無視はないでしょ?



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