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孤城の中のお姫様
第1章 『今川遥(いまがわはるか)』〜都内私立有名女子高1年生〜
家庭教師の先生は、みんな私を『遥さん』と敬称を付けて呼んだ。私は小さな頃からそれは当たり前の事だと思っていた。

学校でも、先生からは必ず、みんな『さん』付けで呼ばれていたから。

川村隆先生は、鹿児島県出身で高校生まで男子高校だった。小さい頃から『川村』とか『隆』と先生から呼び付けにされていたと話してくれた。

また、鹿児島弁では『さん』を『サ』と、短くして言うらしい。それを実演して『今川サッ』『遥サッ』と鹿児島県弁を面白く披露してくれた。

私には半分何を言っているのかわからない部分があったが、ちょっとエッチなことを言っているようだった。

川村先生の顔が赤くなったのでなんとなく解った。
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