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第1章 『今川遥(いまがわはるか)』〜都内私立有名女子高１年生〜

平成の現代では、父は地裁の判事正。母は元判事で、今は弁護士。父は現在、東京から札幌地裁に単身赴任中。

父と母は司法修習生を終えたばかりの若い頃、地方の家裁の判事時代に知り合って結婚したと聞いている。

父方の、同居している祖父は仙台高裁の判事だったけれど、すでに定年退官し、現在は母の勤める、弁護士事務所を経営し筆頭弁護士をしている。

明治維新以降、代々法曹の家系だ。

私は幼少期から、専業主婦の祖母と、小学生時代から全教科個別に雇われた、家庭教師の指導を受けて育った。