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孤城の中のお姫様
第2章 山川静香(やまかわしずか)〜都内有名私立大文学部4年年〜
私は相沢圭司に強く抱き着いた。

相沢圭司も私にそうしてくれた。そして顔を上げると、乱れた私の髪と額の汗を撫でながら、キスを何回もしてくれた。

「静香さん…まだ痛い?大丈夫ですか?」

「大丈夫…圭司?…私…私…すごく幸せ…今、すごく幸せなの…まだ抱いていて…。」

相沢圭司は私をしばらく抱きしめては、キスをし、抱きしめてはキスをして愛してくれた。

「静香さん、愛している…いや…ずっと愛してきた。これからも…。」

「あんっ、私も圭司のこと愛してるっ!」

私たちはしばらく抱きしめ合っていた。

…かなりの時間が経過した。

相沢圭司が私の横に移動し、キスをした後、身を起こして、部屋の照明をやや明るくした。そして、ティッシュペーパーの箱を持ち出すと、私のお腹を拭いてくれた。

それから、私にタオルケットを掛けてくれた。ベッドシーツの濡れた染みが、私のお尻にひんやりと伝わってきた。

相沢圭司は私の横で、

「静香さん、ずっと一緒にいたいけれど、それはできません…朝までには何もなかったように、静香さんは母屋の寝室に寝ている。私はここにいて、起きたら静香さんを起こしに行く。その後、山本さんの奥様が来るはずです。それまでは…。」

「わかったわ。私たちの重大な秘密だものねっ!」

「今、静香さんが母屋のシャワーを浴びることができるように準備して来ます。待っててくださいね。」

相沢圭司はそう言うと、トランクス姿で部屋を出て行った。
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