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第2章 山川静香(やまかわしずか)〜都内有名私立大文学部４年年〜

あれから、４年…私が大学に入学して、マンションを買い与えられ、相沢圭司は時々通っては私を愛してくれた。

彼は頭がいいから、この４年間二人の秘密の交際は、誰にも悟られることなく続いてきた。

そして、相沢圭司と私との養子縁組問題…。

相沢圭司は現在31歳。バリバリに父の秘書の仕事をこなしている。

私はやがて、議員秘書の妻となり、さらに次期選挙には出馬しない腹積もりの父は、婿養子になる相沢圭司に地盤を譲り、次期選挙に立候補させるつもりらしい。

そして私は国会議員の妻になるだろう。

相沢圭司との婚約と入籍を受け入れる条件に、１年間だけパリへの語学留学も両親は許可してくれた。

もちろん愛する圭司も…。

私は今１番幸せだ。

それも、始まりは、あの高校３年の夏の甘酸っぱい経験があったから…。

第２章−完−