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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第25章 不器用な彼の純心
コンコンッ――――
ノックをして海斗様の仕事部屋に入った。
「お、…上がったか。」
パソコンから顔を上げ、黒縁眼鏡を外して机に置いた海斗様がこちらを向いた。
「は、はい。すみません、あたしだけ…」
「気にするなと言っただろ?」
そう言ってドアの前に立つあたしに近づき、そっと抱き寄せた。
「えっ…?」
あたしの首元に顔を埋めて、深呼吸を繰り返す。
その吐息が首筋にかかってくすぐったい。
「あ、あのっ海斗様?!」
「主人を癒すのもメイドの仕事だろ。癒せ。」
えっ?!そんないきなりっ?!
癒すってどうしたらいいのか分からずおろおろしていると、海斗様があたしを抱きしめる腕の力が強まった。
少し、ほんの少しだけど……
震えてる気がするのは、気のせいかな……―――――?