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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第25章 不器用な彼の純心


なんとなくそんな気がしたから、あたしはそっと海斗様の背中を叩いた。


ポン…ポン…ポン…


「…俺は子供か。」

ふっと小さく笑う声が聞こえた。

少し腕の力は弱くなったけど、離れる気配はない。


「…桜の匂いがする。」

「あ、あの入浴剤すごくいい香りですね。あたしとても好きです。」

「お前が桜好きだから用意した。シャンプーもボディーソープも同じシリーズだ。」


あ、ほら。まただ。


「あたしが桜好きなの…覚えてたんですか…?」


さっきバスルームでも言ってた。


「当たり前だ。…お前の事は、全て覚えてる。」


顔を上げてあたしのおでこに自分のおでこをくっ付けて優しく微笑む。





ドキンッ――――――






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