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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第27章 女の嫉妬にご用心
いきなり身体を押される感覚がしたかと思うと、身体が宙に浮き落下していく感覚。
あぁ、あたし、突き落とされたんだ…
スローモーションのように感じるこの瞬間に、他人事のようにそう思った。
そして駆け巡る衝撃。
階段を転げ落ちる。
その間に身体のあちこちがぶつかり悲鳴を上げる。
下まで転がり落ちたあたしは仰向けの状態で、階段の踊り場に転がっていた。
朦朧とした意識の中、上を見上げると、鬼の形相のりんさん。
静かに階段を降り、あたしの横にから見下ろす。
「あたしはあんたを許さない。
はやく専属から退きなさい。
海斗様の前から消えて。
そうじゃないとこんなんじゃ済まないから。」
そう言って、転がってるあたしの脇腹を2度3度と蹴っていく。
全身の痛みをぼんやりと感じながら、あたしは意識を手放した。