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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第28章 怒りの理由
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「ママッ!!……………っ、ぁれ?」
見慣れた天井。
見慣れた部屋。
あたしは自分の部屋のベッドの上にいた。
よく状況が飲み込めない。
あれ?
「起きたか。」
ふいに声がした。
びっくりして振り向くと
「海斗…様?」
なぜ?
海斗様はお仕事で夕方まで帰ってこない。
夕方……
「い、今何時?!……痛っっ」
勢いよく起き上がってサイドテーブルの時計を確認しようとしたら、身体の激痛に襲われた。
「そんな勢いよく起きるからだ。」
そう言ってあたしを支えてゆっくり起こしてくれる。
「帰ってきたらお前が階段から落ちて意識が無いと聞いて。」
そっとあたしの手を握ってとても苦しそうに俯いた。