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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第32章 溺れる
最近いつも抱き合った後、ぐったりしたあたしを連れてお風呂に入る海斗様。
一人でゆっくりして来てと言っても聞き入れず、必ずあたしを連れていく。
そして、自身とあたしの汗を丹念に洗い流し、たっぷりお湯が張っている湯船に浸かる。
その湯船はいつも桜色。
あたしの好きな香りの入浴剤が入っている。
二人入っても充分な余裕のある湯船で、あたしを足の間に挟んで座らせ後ろから抱きしめ、首筋に顔を埋めるのが海斗様の定番。
もちろん今日もそれは変わらなかった。
いつも、こうやってお風呂に入る時、海斗様はあまり話さない。
ただじっとあたしを抱きしめて、首筋に顔を埋め、時折そこに赤い痕を付ける。
だけど今日はしばらくそうした後、徐に口を開いた。
「莉愛菜。……ごめんな」