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莉愛菜と彼の主従関係~専属奴隷契約~
第33章 海斗の想い
「海斗様…?」
抱きしめる力を強くした俺に莉愛菜が小さく囁いた。
「あたしは大丈夫ですから。
そんなに自分を責めないでください。」
そう言って優しく微笑む。
「いや、りんがお前にこんな事をしたのは俺の責任だ。
りんの事は俺が何とかする。お前は何も心配するな。」
そっと莉愛菜の頬に掛かる髪を払うと莉愛菜は何故か不安げな目を俺に向けた。
「りんさんをここから追い出す様なことはしないでくださいね。」
莉愛菜の言葉に俺は首を傾げた。
なぜだ?
俺は莉愛菜にこんなことをする人間をこの屋敷に置いておくつもりは無い。
本当は専属を解除した時点でこの屋敷から追い出せばよかった。
でもそれを莉愛菜が良く思わないなら、俺から解雇を命ずることはしないでおこう。
他の方法を使えばいいだけだ。